研修記

2000年問題

1998.11.23.月

From: 小山昇
Date: Mon, 23 Nov 1998 15:37:30

2000年は問題だと思っていない人にとって大問題です。
結論は自己責任です。自己(事故)です。
2000年対応は、1999年1月1日からです。一年前に予約が入る会社は、後一ケ月後です。
色々な人と話をしていて、トンでもない勘違いをしている人が、多いのに驚く。
一番はコンピュータを入れ換えたから大丈夫だ。2000年はハードの問題でなくソフトの問題です。
10年も前には、その事が問題にされていなかったので、99は終わりと認識するソフトも珍しくは無い。
20年前にソフトを作成し、バジョーンアップを繰り返すと、担当者が退職したりしていると、我が社は、どうなっているのか解らなくなる。

プログラマーに取って、一番厭な仕事は、人の書いたプログラムを見ることです。
ところがコンピュータに弱い、いや、関心のない社長が居る会社が問題なのです。
2000年対応するには、プログラムの修正をしなければ成らない、ところが500万円の見積もりで、プログラムを見るのに450万円、新しいソフトが50万円、なんでだで、止まってしまう。
プログラムとはそういう物です。割が合うと(アウト)か合わないでなく、早く治す事です。
そうしないと、アウトになる。
メーカは十分にこの事が解っているが、お客さんに対応しない。厭、出来ない。

(1)何十年も何百件も時間を掛けて売ったお客さんに、数年では時間的に無理。
(2)新規のハードの注文にはソフトは付き物だ。どちらが優先するか、建前は(1)本音で(2)
(3)メーカはハードの販売に、ソフトも一緒に付けて売っているのだから当然責任があると思う。
でも、どうにもならない。裁判をしようがしまいが、動かない、誤動作がでるかも。
(4)自己責任です。事故(自己)です。人だよりにしても、お客さんに迷惑が懸かるし、業務に支障がでる。
自社の問題として捕えないと本当に大変な事になる。
解っていても、言わない。解って無くても時間が経過する。
それが2000年問題だ。
(5)世の中には賢い社長もいる、コンピュータを新しい物に買い替えた。
ハードは安く成るし、スピードが速い、ソフト開発も、現在の仕事がコンピュータで動いているので、容易だ。
スピード対応が大切です。自分の会社は自分で守る。
自己責任です。無知は許されない。

株式会社 武蔵野 小山昇

四国、徳島の岩浅英生(岩浅建設)です。
この間、金融界のプリンス藤原直哉さんから聞いたのですけれども、日本の証券取引所で2000年の実験をしたところ、止まったらしいです。今月か、来月は、日銀も実験するそうです。
いずれにしても止まるとどこに原因があるのか、調べるのが大変らしいとのことでした。

でも日本は、昭和から平成になったところで、だいぶ修正をしているのでたぶん、大丈夫だろうとのことでした。

でも 海外は大変みたいだそうです、ニューヨークのオフィス街では、カードの身分証明書が通らなくなり、ビルに入られない場面がたぶん、あちこちで見られるのではと言ってました。

そのほか、大変なこともたくさん、あるみたいですが、一番恐れているのは、中近東の石油のコンビナートが止まることらしいです。
オイルショックというよりも「油断」になる可能性があるとのことでした。

では また m(_ _)m ヨロシクオネガイシマス!